最近自分は単細胞かもしれないと思うことがあります。他の人にとってどうでもないことが自分には嬉しくてたまらないことがあるからです。例えば「ライス無料」とか。
先日、自分が開発に携わっているWaffle Cellという「自宅サーバー」を利用し、スマホで撮った写真を即自分のサーバーに転送し、さらにその中で動く仮想デスクトップ(サーバーの中で動くパソコンのようなもの)内の写真管理ソフトで自動的に整理するように設定しました。
興奮しました。意味もなくスマホで写真を撮り始めました。夜も眠れませんでした。
もうひとつ最近興奮したことがあります。この三連休を挟みSSLという暗号化を実現する証明書をWaffle Cellの全ユーザーに無料で配布を始めたのです。(証明書とそのインストーラーおよびWaffle Cell内で動いている各種機能への対応も含めての配布)
やはり興奮しました。飛び上がりたい気分でした。実際に数回飛び跳ねました。
でもあまりにも単細胞に見られるのも少しだけいやなので、簡単にSSLについて解説をします。この暗号機能はブラウザを中心に利用されています。https ではじまるURLを見たことがあるでしょう。そう、これです。この機能は1994年にネットスケープ社というブラウザの老舗が開発したものです。彼らは将来ブラウザがEコマースで利用されるであろう、という予測のもとSSLを開発しました。そして「秘密裏」にこの機能をブラウザに埋め込んだのです。
そしてブラウザが多くの人に利用されるようになると、こう宣言したのです。
実をいうと、このブラウザには暗号化機能が内蔵されていて、この機能を使うにはネットスケープ社が開発したサーバーソフトが必要だよ
結果、高価なサーバーソフトが飛ぶように売れました。
さらにSSLをサーバーで利用するには「証明書」が必要です。デジタルの証明書を発行することで、安全性を保証するものです。そしてこの証明書ビジネスは爆発し、初期に証明書発行ビジネスに参入した会社の創業者たちをケタ違いの大金持ちにしました。(その一人は自腹で宇宙ステーションへ遊びに行ったほどです)
その証明書をWaffle Cellの全ユーザーに無料配布をはじめたのです。ほら、100%単細胞ではないかもしれないと思いませんでしたか??思ったでしょう?