なんていい加減な! by M.N

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温暖化・寒冷化・・・その論争

2009年08月31日 · コメント(0) · 地球寒冷化, 太陽黒点, 気象

地球は温暖化へ向かっているのかそれとも寒冷化が迫っているのか・・・・このテーマで雑文を何本か載せましたが、もう一度整理してみます。ただし、素人が独断と偏見で考察しているので、その点はご了承ください。

二酸化炭素と温暖化 —- ここ10年くらい騒がれているのが大気中の二酸化炭素の濃度と温暖化の関係です。産業革命以後、そして特に第二次世界大戦後、大量の化石燃料が燃やされ、大気中に二酸化炭素が放出されてきました。と、同時に、地球の平均気温は上昇を続けています。二酸化炭素には保温効果があるために、多くの学者が「平均気温の上昇の原因は二酸化炭素にある」とみています。

・異端?の説として例えば太陽活動と寒冷化 —- 一方、最近、地球の平均気温は二酸化炭素よりも太陽活動の影響をより多く受ける、という説が一部で注目されています。これは2008年に太陽黒点がほとんど現れなくなる、という「異常現象」とともに注目されているようです。そこで簡単にこの説を説明しましょう。1)太陽活動が活発化すると、太陽風の影響で地球に降り注ぐ宇宙線が減る。逆に太陽活動が弱くなると、地球に降り注ぐ宇宙線は増える。2)ところがその宇宙線量は雲の形成に深く関係しているために、太陽活動の強弱と雲の量に相関関係がある。3)雲が増えれば地球の温度が下がるが、この影響は二酸化炭素よりも大きいと考えられる。(詳しくはこちらを参考にしてください4)近年の平均気温上昇は1900年代中ごろから50年ほど続いた活発な太陽活動のためである。

では、どちらが正しいのか?

最近は平均気温が上昇している

最近は平均気温が上昇している

両者の激しい論争はネット上でも見つけることができますが、それらをみて私が受けた印象です。

  • お互いの説を否定することにエネルギーを使っている
  • 一部に狂信的に「自分」の説を信じている人がいる(素人、専門家も含め!)
  • 中立的で冷静な見方をする人が比較的少ない

このような科学的な論争は、冷静に行わなくてはならないのですが、この「二酸化炭素犯人説 対 太陽活動犯人説」では事情が少し違います。理由は想像がつきます。「両者ともに実は確信がない」からではないでしょうか。どういうことかというと

  • 二酸化炭素犯人説は気象モデルをコンピュータ上に構築して将来を予測しているが、実はそのモデルは事象があまりにも複雑なため、かなりの「単純化」をしている(例:大気中の水蒸気の影響などを省略している)
  • 太陽活動犯人説でも、定量的な計算が非常に少なく、どちらかというと過去の歴史からその影響の大きさを類推している側面がある

このような状況ですから、理論的な(物理的な)議論をおこなっても、結局は相手を納得させることなんてできないのです。あまりにもわからないことが多いからです。ある意味、二つのうちどちらかが正解だとするならば、それは「地球環境により大きな影響を与える方」だと言えるわけですが、それすらもわからないのが現状です。(影響の大きさを定量的に比べることができないので、各論で議論がすすんでいます)

私はどう考えているのか

どちらが正しいのか、または両方ともに間違っているのか・・・・当然神のみぞ知るです。しかし私には、「理解できないことは歴史に学べ」、というモットーがあります。そこで少し感動した論文があるので紹介しましょう。それは2008年ごろより太陽の黒点が減少し、しばらくほとんどあらわれなくなる、という予想を立てていたMark A. Clilverd等による2005年の論文です。その概要を説明しましょう。

太陽活動にはおおよそ11年の周期があることが知られています。11年周期で黒点の数が増えたり減ったりしています。(ちなみに太陽が活発に活動しているときには黒点の数が増えます)そして11年以外にもっと大きな周期もあり、それらは22年、53年、88年、106年、213年、そして420年です。いいかえると太陽活動というのはこれらの周期が複雑に交じり合って(重なり合って)変化する、というのがこの論文の考え方です。そして以下のグラフはこの論文によって予測している黒点の数と実際の推移です。

太陽黒点の推移予測

太陽黒点の推移予測

点線はこの理論によって導き出された各年の月単位の黒点数、実線は観測値です。観測値と予測がかなり一致していることがわかります。特に1700年前後には極端に黒点が減った時期があり(ただしグラフでは実測値が省略されています。おそらく、観測精度の問題で省いたのでしょう)、さらに1800年代前半の減少もうまく説明されています。

そして2008年から始まると思われていた活発な太陽活動(黒点数の上昇)が極めて小さいものになることを、2005年の段階で予言していたことがわかります。もしこの論文が正しいならば、2040年ごろまで太陽活動は停滞し、さらに2100年代にはさらに太陽活動が弱いものになるようです。

数年で結論が出る

もし、このまま黒点が現れない(=太陽活動の停滞が続く)とするならば、「二酸化炭素犯人説 対 太陽活動犯人説」には数年以内に決着がつくでしょう。それは今後、平均気温が下がるか上がるかを見極めるだけのことです。

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