なんていい加減な! by M.N

偉人は思想・アイデアを、平均は出来事を、愚か者は他人について語る E.ルーズベルト

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実験の難しさ

2016年08月20日 · コメント(0) · 科学的思考

科学では理論が実験で確かめられ、実験は他の実験で検証されます。厳格なルールのもとにすべてが行われなくてはいけません。

先日面白いツイートを発見しました。

簡単に解説すると次のようになります。

薬剤投与の実験中、喧嘩で傷ついたマウスは実験から排除される。その割合は通常数%である。しかし寿命を数十%伸ばすrapamycin(ラパマイシン=免疫抑制剤、mTOR阻害剤) の実験では最大で22%のオス・マウスが喧嘩による負傷で実験から排除される。

実験にはルールがあり、そのルールがラパマイシンの場合実験結果に大きく影響を及ぼす可能性を示唆する結果です。いくつかの可能性が考えられるでしょう。

  1. ラパマイシンによってマウスが攻撃的になる
  2. 傷が通常よりも大きくなる(実際にラパマイシンによって傷は治りにくくなるという報告があります)
  3. 寿命をのばす効果があるので、ただ単に元気になっている

もし3であれば、怪我をしたマウスを排除しなければもっと平均寿命が伸びる可能性もあります。(実際に実験から排除されるのはオスが大半で、一連の実験ではオスよりもメスの方が平均寿命を伸ばします)

この例からわかるとおり、科学的だと思っても理想的でないことも数多くあります。実に難しいです。

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