なんていい加減な! by M.N

偉人は思想・アイデアを、平均は出来事を、愚か者は他人について語る E.ルーズベルト

 .

信用できるかどうかの基準

2017年04月16日 · コメント(2) · 科学的思考

オーストラリア生まれでハーバード大学の研究者である David Sinclairさんはその筋では有名な人です。どういう筋かというと「アンチエイジング」です。10年ほど前にレスバラトロールという赤ワインから抽出した成分で「細胞が若返る」という説を唱えた人でもあります。(ちなみにシンクレアさん、その抽出成分を作る会社を設立し、大手製薬会社に驚くほどの価格で会社を売ってしまいました)

しかし今ではそのレスバラトロールの効き目は疑問視されています。

そんな彼が最近ある新聞のインタビューでNMNというビタミンB3の一種についてこんな発言をしています。

(40歳代の)私の血液は58歳相当と言われた。しかしMNMを3ヶ月飲んだら30代の血液に若返った。77歳の父の場合は登山で弟よりも元気だった。

どう考えてもこの先生、学者としての資質に問題があると私は思うのです。ほとんど

いやー、夕べスッポンを食べて朝起きたら元気になった自分を発見したよ。
やっぱりスッポンは効くね。

というレベルの話です。

居酒屋のバカ話と同じような会話をメディアに対してする「科学者」を信じてはいけません。

タグ :

コメント (2)

  • 焼きまんじゅうマニア

    シンクレア先生、ノリのいいイカした(イカれた?)方のようですね。
    マッドサイエンティスト風というよりオヤジの床屋談義の風情があります。

    とはいえ、以前話題になったメトホルミンでもお名前が出てくる方です。
    彼は抗加齢の効果がある物質を7種類に絞り込んでいて、その一つがメトホルミンなのだそうです。

    清水亮さんの「よくわかる人工知能」に掲載されている齊藤元章との対話で、メトホルミンが糖尿病、大腸ガン、大腸ポリープなど複数の病気に効能がある、と考えるよりは、加齢現象じたいが、糖尿病、大腸ガンなどを含んだものであり、遅らせることが可能である、と考えるべきではないか、との示唆がありました。

    進歩はアヤしいと感じられがちですが、アヤしいもの全てが進歩と関連があるわけではないのは当たり前ながら悩ましいところです。シンクレア先生、どちらなんでしょうね。

  • M.N

    最近の論文の注意書きに利害関係の有無を明記する場合がおおいですが、シンクレア先生、今回のMNMでも会社を作っています。

    論文の注意書きは当然ですが、一般メディアもこの点にもう少し注意してもいいのではないか、と思います。

    そ、そうか、私が分散の話をするのとある意味同じ!

コメントする

*
日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)